推薦図書1 超最短勉強法


今どきのスエツギ君「生態学には興味あるけど,大学院に進む予定はない.就職活動が大変だし,英語で投稿論文を書く気はない.それに卒業論文は日本語で書く予定…てゆうか,みんなそうだし.そんなボクに,ぶ厚い英語のテキスト渡して,『これ読め』って言われてもなあ・・・(他の研究室に移っちゃおっかなあ・・・)」

博士「えええっ?………しかたあるまいのう

そして博士は、スエツギ君に以下のメモ(↓)を手渡した。

 

 

 

1. 統計方法を,てっとり早く勉強したいキミには!

バイオサイエンスの統計学 市原精志 (1990) 南江堂

⇒グラフを多用したビジュアル本.統計方法の仕組みをイメージしやすくなっている右脳派な内容.難しい説明の羅列は無いのでサラッと読める.卒論発表が間近に迫っている! 全部読んでいる時間的余裕がない!! 

・・・そんな時は,必要なトコだけ読んで誤魔化しちゃうのも応急措置をとり,後からじっくり全体を読むのもいいだろう.

 

生物学を学ぶ人のための統計のはなし 粕谷英一 (1998) 文一総合出版

ピンク本と言う通称があるらしい.愉快な大学院生たちが,日常会話で統計手法を綴っていく内容.ハッキリ言えば,このホームページはこの本のマネ.「付録 君にもできるごまかし」は含蓄に富む.決して推奨しているのではなく,「こういうことはするな」という意図で書かれたのだろう…と思って,ご本人に伺ったところ,「『オレはこういうの,見抜いているぞ』…という意味です」みたいなことをおっしゃっていました.
(やってる人を見つけても,特に口撃はしないけど,軽蔑こそすれ,尊敬はしない.そんなニュアンスなのかと解釈しております
 

 

2. 種多様性・多様度指数を,てっとり早く勉強したいキミには!

動物生態学 新版 第13章 群集:多様性と安定性 嶋田正和・山村則男・粕谷英一・伊藤嘉昭 (2005) 海遊舎

群集生態学第4章 種多様性 宮下 直・野田隆史 (2003) 東京大学出版会

⇒この二つの章(35ページ+33ページ分)を読むだけでアラ不思議.使用後のキミは,使用前と違って,多様性についてカナーリ語れるようになっているハズ!

 

3. 群集生態を,てっとり早く勉強したいキミには!

群集生態学 宮下 直・野田隆史 (2003) 東京大学出版会

⇒いや,よくこれだけの内容を,これだけのページ数で,あまり難しい数式を使わずにまとめたなあと思います.あまりに素晴らしいデキだったので,著者の一人野田さんにサインをせがんだところ,快くしてくださいました.いい人だ.

 

(注)世が世ゆえ,なかなか就職が決まらない,不安で卒研に気が回らない.
・・・そんな人たちのため,せめてここら辺は読んでおこう.というつもりで書きました.ただ,上記の知識だけでは,とても平均に達しているとは言えないでしょう.何とか卒研発表は乗り切れるかもしれない.でも,就活も卒研も,どっちも頑張った同級生たちの,素晴らしい成果発表を聞いたときに,悔しい思いをする可能性が高いことは,覚悟された方がいいかと思います.
   

 

「見くびっちゃ困るぜ! オレは/ワタシは,就職だって卒研だって,どんなことにも命がけだぜ!」
・・・というキミは,↓をクリックするのぢゃ!